今季、ミシガン大学 RB クリス・ペリーはすばらしい活躍をみせ、ミシガン大学のビッグテンカンファレンス単独優勝にもっとも貢献した選手です。
レギュラーシーズン成績では、1,589ヤードを走り、17TDを獲得し、カレッジフットボールの全米最優秀ランニングバックに贈られるドーク・ウォーカー賞を受賞し、オールアメリカン・ファーストチーム、オールビッグテンカンファレンス・ファーストチーム、ビッグテンカンファレンス・オフェンス最優秀選手に選ばれました。さらに、ハイズマン賞の最終4候補に残り、ニューヨークへ招待されました。
ペリーは 40ヤードを 4.4秒で走る速さをもっているだけでなく、力強さもそなえています。バックフィールドではレシーヴァーとしてもその実力を示しています。おそらく、2004NFLドラフトの第1巡目で指名されるでしょう。
クリス・ペリーは、ミシガン大学でもっとも注目されている伝統のライバル対決 オハイオ州立大学戦で最高のプレイをしました。
オハイオ州立大学は全米第1位のランディフェンスを誇り、この試合前に許したヤードはわずかに平均 50.5ヤードでした。しかし、ペリーは、このディフェンスを相手に 31回のキャリーで 154ヤードを走り、2TDを獲得したのです。
試合開始前のアメリカ合衆国国歌が流れているあいだ、ペリーは自らを奮い立たせようとしていました。そして、NCAA新記録となった 112,118人の観衆が座りはじめると、まるで狂った人のようにチームメートに叫び始めました。「試合がはじまるぞ! 試合がはじまるぞ! 試合がはじまるぞ!」
ペリーは、1年前の対戦には特に苦い思い出をもっています。それは、オハイオ州立大学 RB モーリス・クラレットの活躍でミシガン大学がオハイオ州立大学に敗れているからです。さらにいえば、2年生からプレイをまかされるようになって、ライバル対決に2連敗しているのです。だから、ミシガンスタジアムでの最後の試合には絶対に勝たなければならないと、大きく気合を入れていたのです。また、がんと闘っている母 アイリーンが、治療のスケジュールを変更してまでスタンドで応援してくれていることも分かっていました。
ペリーは、ミシガン州立大学戦でミシガン大学記録となる 51回のキャリー( 219ヤード)を記録し、 “鉄人” であることを証明していますが、オハイオ州立大学ディフェンスからはいくつかの厳しいあたりを受けました。
NFL オールアメリカンMLB クリス・スピールマン(元オハイオ州立大学のオールアメリカン)は言っています。「オハイオ州立大学−ミシガン大学の試合で経験したあたりは、NFLで経験したどのようなものよりも激しいかったです。」
ペリーは、第1Q にひざ後ろの腱を痛め、第2Q にはすでに痛めていたひざをねじってしまいました。それも自分の上には大勢の選手が折り重なっている状況で。タックルされたあとになかなか起き上がらないこともありました。しかし、勝つことを宿命づけられている戦士のように、必ず起き上がりました。
試合も終わりに近づいたあるプレイで、ペリーはラインのあいだをジャンプしてすり抜けようとしましたが、空中でオハイオ州立大学の2人のディフェンスに挟まれるように激しくタックルされ、崩れ落ちました。ペリーがタックルされたときの音はスタンドじゅうに聞こえていたかもしれません。ペリーはグラウンドにのけぞってしまいました。ベンチからトレーナーが慌てて出てきましたが、ペリーは必死に立ち上がろうとしました。そのとき、大勢の観衆は “ペリー! ペリー! ペリー!” と声援を送りはじめました。
クリス・ペリー 「痛かったです。苦しかったです。しかし、試合を抜けるつもりはありませんでした。一生、この試合を忘れることはないでしょう。みんなの声援も聞こえました。それを心強く感じました。スタジアムのすべての人が自分を応援してくれていました。夢のようでした。映画のようでした。現実を超越していました。」
【 Chris Perry Interview 】
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