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  NCAA Tournament Report
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  April 8, 2003
Syracuse University Head Coach Jim Boeheim
シラキュース大学
ヘッドコーチ ジム・ベーハイム
(C) NCAA

Syracuse University F Carmelo Anthony
ファイナルフォー 最優秀選手
シラキュース大学
F カーメロ・アンソニー
(C) NCAA

University of Kansas Head Coach Roy Williams
カンザス大学
ヘッドコーチ ロイ・ウィリアムズ
(C) NCAA

University of Kansas F Nick Collison
カンザス大学
F ニック・コリソン
(C) NCAA

  
[  Results  ]

全米初優勝

シラキュース大学

  
ルイジアナ州ニューオーリンズ :

  1987年3月30日、試合終了まであと1秒。あと1秒、あと1秒でシラキュース大学ヘッドコーチ ジム・ベーハイムは全米優勝できるはずでした。しかし、その1秒で逃した全米優勝を手に入れるために15年かかってしまいました。
  めぐり合わせとは不思議なものです。あのときと同じルイジアナスーパードームで、有利といわれていたカンザス大学を81-78で倒し全米優勝をやっと成し遂げることができました。
  シラキュース大学は全米初優勝、第3シードの大学が優勝するのは1989年のミシガン大学以来のことです。
  カンザス大学ヘッドコーチ ロイ・ウィリアムズは、また全米優勝できませんでした。シラキュース大学ヘッドコーチ ジム・ベーハイムは、ついにNCAA全米優勝ヘッドコーチに仲間入りです。43人目の快挙になります。
  ベーハイムが全米優勝し、ウィリアムズが敗れたことで、NCAAトーナメント史上、全米優勝をしたことがないヘッドコーチの最多勝利数記録保持者はウィリアムズ(34勝)になりました。

  この試合、常に追いかける立場に立たされていたカンザス大学は、試合時間残り2秒、3ポイントシュートのチャンスが2度ありました。決まれば延長戦。マイケル・リー(2年生)の3ポイントシュートはハキム・ウォリック(2年生)にブロックされ、試合終了のブザーと同時に放ったカーク・ハインリック(4年生)の3ポイントシュートはリムにあたり、惜しくも外にはじかれてしまいました。

  シラキュース大学ヘッドコーチ ジム・ベーハイムは、1、2年生の選手がカンザス大学を怖がっていないことに自信をもっていました。そして、彼が予想したように、選手たちはまったく緊張していませんでした。
  1年生 PG ゲリー・マクナマラは前半だけで6つの3ポイントシュート(6/8)を決め、シラキュース大学はリードを広げていきます。シラキュース大学は53−42、11ポイントをリードして前半を終了しました。マクナマラは、後半、1つも3ポイントシュートを決めることはできませんでしたが、1年生で6つの3ポイントシュート成功というのはNCAA記録にあと1つというすばらしい記録です。1996年ケンタッキー大学対シラキュース大学の決勝戦で、ケンタッキー大学のトニー・デルクが決めた7つの3ポイントシュートが最近のNCAA記録です。
  また、シラキュース大学が前半だけで決めた53得点は、NCAAトーナメント決勝戦では最多得点記録になりました。

  後半、カンザス大学はすさまじい勢いで反撃しましたが、追いつくことはできませんでした。
  カンザス大学のフリースロー成功率は40%(12/30)。これが試合をとおしてカンザス大学を苦しめました。4年生 F ニック・コリソンのフリースロー成功率は30%(3/10)。後半には6連続でフリースローを外しました。19得点、21リバウンドの活躍はまったく陰に隠れてしまいました。コリソンが決勝戦で記録した21リバウンドはこの47年間では最高です。また、1956年にサンフランシスコ大学のビル・ラッセルが記録した27リバウンドに次ぐ第2位の記録です。
  チームとして20フリースローを放ちながら成功率が40%というのは決勝戦史上最低記録。また、フリースロー失敗が18というのも決勝戦史上最低記録です。

  1年生スーパースター シラキュース大学 F カーメロ・アンソニーはこの試合も活躍し、試合記録となる20得点を決め、10リバウンド、7アシストを記録しました。アンソニーはファイナルフォーの最優秀選手に選ばれました。首にチャンピオンネットを巻いたアンソニーは、「こんな気分ははじめてです。これまでの人生で最高の気分です。」と言っていました。

  試合後、ジム・ベーハイム(58歳)はカンザス大学ヘッドコーチのロイ・ウィリアムズ(52歳)に、「いつかまたチャンスがあるよ。」と言っていました。この言葉は、ジム・ベーハイムが1987年の全米チャンピオン決定戦に敗れたあと、インディアナ大学のヘッドコーチ ボブ・ナイトに言われたことです。

  NCAAトーナメントで負けると涙を流すことでも有名なロイ・ウィリアムズです。やはり、涙を浮かべながら、「自分のためではなく、選手のために、もう1試合勝ちたかった。」と話していました。
  ウィリアムズはベーハイムに言ったそうです。
  「あなたが勝ったことはうれしいと思っています。ただ、選手のことを考えると悲しいです。」

オールファイナルフォートーナメントチーム
最優秀選手カーメロ・アンソニー(シラキュース大学 1年生)
ニック・コリソン(カンザス大学 4年生)
ゲリー・マクナマラ(シラキュース大学 1年生)
キース・ラングフォード(カンザス大学 2年生)
カーク・ハインリック(カンザス大学 4年生)