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  June 25, 2004

  

“さよならカレッジバスケットボール 2004”

  NFLは、“高校を卒業して3年を経た選手しかドラフトにエントリーすることができないという” 規則を厳格に遵守することを定めました。しかし、NBAにはそのような規則がないため、ますます多くの若い選手がドラフトにエントリーする傾向が顕著になってきました。

  ミシガン州立大学に2年間在籍し、その後 NBA ロサンゼルス・レイカーズにドラフトされたバスケットボールのスター マジック・ジョンソンも言っています。
  「私もNBAに年齢制限を設定して欲しいと思っています。バスケットボールのせいで、早く大学を辞める若者、大学に行こうとしない若者が増えています。NFLは、若者に大学で勉強させる機会をもたせるために正しいことをしたと思っています。」
 
  Emeka Okafor
エミカ・オカファー

  今年のNBAドラフトでは、アーリーエントリーしたC/PF エミカ・オカファー(コネチカット大学3年生; 208cm、 117kg)がシャーロット・ボブキャッツ(NBA新チーム)から全体第2位指名を受けました。
  オカファー(1試合平均 18.5得点、11.6リバウンド)は、2004NCAA トーナメントでコネチカット大学を全米優勝に導き、ファイナルフォーの最優秀選手に選ばれました。
  また、ジョン・ウッデン賞の最終候補にも選出されています。優れたリバウンダーであり、ショット・ブロッカーでもあるオカファーは、NBAでも十分通用するでしょう。

  学生時代の通算3シーズンで、NCAA歴代第7位となる通算 441ブロックを記録し、全米のディフェンス最優秀選手賞を2度受賞しています。また、バスケット近くでのシュート成功率も高く、コネチカット大学歴代第1位の成績(自己通算 59%)を残しています。

  オカファーは、すでにコネチカット大学でファイナンスの学位を取得しているため、アーリーエントリーではありますが、大学を卒業してプロになることになります。将来は、ティム・ダンカン タイプのNBAスターになることができるでしょう。

 
  Ben Gordon
ルオル・デン

  NCAAトーナメント・フィナルフォー準決勝でのオカファーのライバル F ルオル・デン(デューク大学1年生; 203cm、100kg)は若干19歳ですが、今年のドラフトでは最高のスモールフォワードです。シカゴ・ブルズから全体第7位指名を受けました。   グラント・ヒルを連想させるデンは、一流のバスケットボール大学で、1試合平均 15.1得点、5.9リバウンド、1.8アシストというシーズン成績を残しました。
  デンには、ディフェンスやリバウンドなど、もっとトレーニングしなければならないことがたくさんありますが、恵まれた身体能力と大きな選手にしてはすばらしいシュート力があります。
  基本を確実に身に付ければ、将来、NBAスターになるだけの才能は十分にあります。












 
  Ben Gordon
ベン・ゴードン

  エミカ・オカファーのチームメートで、ルームメートでもあったG ベン・ゴードン(コネチカット大学3年生; 188cm、87kg)もNBAドラフトにアーリーエントリーした選手の1人です。ゴードン(1試合平均18.1得点、4.8アシスト、4.7リバウンド)はスピードのあるドリブルができ、アウトサイドからのシュート力もあります。ドラフトではトップクラスのガードです。全体第3位でシカゴ・ブルズから指名されました。
  ゴードンはシューティングガードのほうが向いていると思いますが、NBAでそのポジションを守るには体が小さいです。そのハンデを乗り越えるためには、ボールハンドリングに磨きをかける必要があります。

  ビッグテンカンファレンスのレギュラーシーズン最優秀選手賞、ビッグテンカンファレンストーナメントの最優秀選手賞を受賞したPG デヴィン・ハリス(ウィスコンシン大学3年生; 191cm、80kg)もNBAドラフトへのアーリーエントリーを表明しました。ウィスコンシン大学のファンにはショックなニュースでしたが、ハリスの評価は日増しに高まっています。
  ハリス(1試合平均 19.7得点、4.5アシスト、4.4リバウンド)は腕が長いのが特徴で、素早い動きもでき、厳しいディフェンスもできるポイントガードです。全体第5位でダラス・マーヴェリックスから指名されました。

  スモールフォワードで最も高い評価を受けているウオル・デンだとすれば、その次に高い評価を得ているのはジョシュ・チルドレス(スタンフォード大学2年生; 201cm、89kg)です。チルドレス(1試合平均 15.7得点、7.5リバウンド)は長身の選手で、ガードとしてもプレイすることができます。全体第6位でアトランタ・ホークスから指名されました。
  彼は細く、インサイドでのプレイに力強さが欠けているので、今後、トレーニングを積み重ねて、もっと筋力をつけなければなりません。それでも、背が高く、運動能力も高いため、リバウンダーとしていい評価を得ています。

  SG カーク・スナイダー(ネヴァダ大学3年生; 201cm、103kg)は筋骨のたくましい選手です。NCAAトーナメントでのプレイは強烈な印象を残し、ドラフトでの評価も高まってきています。
  スナイダー(1試合平均 18.8得点、3.4アシスト、5.7リバウンド)は、シュート力があり、ボールハンドリングもうまく、ディフェンスもでき、リバウンドも取れるオールラウンドな選手です。
  あまり有名ではない大学でプレイしていたため、それほど注目されていませんでしたが、NCAAトーナメントで、ミシガン州立大学やスタンフォード大学、カンザス大学など強豪校との対戦で、一流選手の中でも十分通用することを証明しました。

  全米カレッジバスケットボール年間最優秀選手賞受賞、ウッデン賞受賞という栄誉を手にしたPG ジャミール・ネルソン(セントジョセフ大学4年生; 183cm、90kg)ですが、彼のバスケットボール人生に悲観的な見方をする人々との戦いでもありました。
  ネルソン(1試合平均 20.0得点、5.4アシスト、4.8リバウンド)はシカゴで行われたNBAのドラフト直前キャンプでもいいプレイをしていました。年間最優秀選手賞受賞という経歴をもっていても、NBAスカウトは体の小さな彼がNBAどこまで通用するのかに疑問をもっています。
  ネルソンは第1巡目で指名されると思いますが、高額な契約金を含む確実な契約が保証されている第14位以内で指名されることは難しい状況になっています。ネルソンは、第何位で指名されようとも、ポイントガードして優れた能力があり、絶対成功するという強い決意をもっているので、地道にプロでのキャリアを続けていくことでしょう。

  F クリス・ハンフリーズ(ミネソタ大学1年生; 206cm、109kg)は、すばらしく筋肉が発達しており、20歳らしくない立派な体つきをしています。
  ハンフリーズは、ビッグテンカンファレンスで新人の得点部門(1試合平均 21.7得点)とリバウンド部門(1試合平均 10.1リバウンド)で首位の成績を残しました。彼は、リバウンドに強く、インサイドでの得点力もあります。
  ミネソタ大学ヘッドコーチ ドン・モンソンは、「ハンフリーズは若い頃のカール・マローンのようだ。」と言っています。ハンフリーズがマローンのようなパワーフォワードになるためには、選手としてさらに成長していく必要があります。ハンフリーズには、それだけの潜在能力があります。

  2004 NBAドラフトには、9人の高校を卒業したばかりの選手を含む57人の大学を卒業していない選手がアーリーエントリーしました。18歳の高校生選手は、自分が次のコービ・ブライアントやレブロン・ジェームスになろうと、大学でプレイすることを希望しませんでした。
  果たして、この57人の若い選手のうち、NBAで成功できるのは何人いるのでしょうか?