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  December 23, 2003
University of Illinois F James Augustine
イリノイ大学
F ジェームス・オーガスティン

University of Illinois G Dee Brown
イリノイ大学
G ディー・ブラウン

University of Arizona G Mustafa Shakur
アリゾナ大学
G ムスタファ・シャクール

G Brandon Mouton (University of Texas) & F Andre Iguodala (University of Arizona)
テキサス大学
G ブランドン・ムートン

アリゾナ大学
F アンドレ・イグアダラ

  

Jimmy V Calssic

  “Don't give up ・・・ Don't ever give up.” (“諦めるな。決して、諦めるな。”)
  この言葉は1983年のNCAAトーナメントで奇跡的優勝を達成した当時のノースカロライナ州立大学ヘッドコーチであるジム・バルバーノが自らの癌と戦いながら遺した言葉です。バルバーノは47歳の若さで死去するまで、癌と戦う人々を励まし続け、また癌治療の研究に惜しみなく援助を続けました。
  “Jimmy V Classic” はその名の通り、このバルバーノに因んで12月にニューヨークで強豪チームを招いて開催されています。この試合で得られた収益金は “Jimmy V Foundation” を通じて癌研究を進めるために各研究施設に寄贈されています。

  今回の “Jimmy V Classic” は12月9日(火)にマディソン・スクエア・ガーデンで行われました。イリノイ大学−プロヴィデンス大学、アリゾナ大学−テキサス大学という、トップ25にランキングされている大学が3つも揃う豪華な組み合わせとなりました。

  ■ イリノイ大学 − プロヴィデンス大学
 1Q2QTOTAL
 (14) イリノイ302151
 プロヴィデンス244670

  イリノイ大学にとっては12月2日(火)のノースカロライナ大学戦に次いで今季3度目の敵地での試合となりました。ノースカロライナ大学での敗戦後、6日(土)にシカゴでアーカンソー大学を大差で破り、勢いに乗っているイリノイ大学は最初の3分間で 12−0 と一方的な展開に持ち込みました。ここでもランクどおりの実力を発揮するかに見えました。
  しかし、プロヴィデンスによる第1回目のタイムアウト後、流れが大きくかわりました。
イリノイ大学はまるでノースカロライナ大学戦での不調を引きずってしまったかのように、G ディー・ブラウンと G デロン・ウィリアムズの2人のロング・シュートが決まらなくなりました。そして、プロヴィデンス大学はゾーン・ディフェンスをしいてインサイドを固めはじめました。
  前半をイリノイ大学 30、プロヴィデンス大学 24で折り返しましたが、前半残り10分から、流れは完全にプロヴィデンス大学に傾きました。この “Jimmy V Classic” で地元ニューヨークに近い唯一の大学ともいえるプロヴィデンス大学(ロードアイランド州プロヴィデンス)は駆けつけたファンの大きな声援にも支えられ、インサイドのマーカス・ダウシットは6ブロック、スター F ライアン・ゴームスは24得点、12リバウンドのダブルダブルの活躍を見せました。インサイドが強いとされていたイリノイ大学ですが、その影すら見せることはできませんでした。
  イリノイ大学は前後半を通して51得点しか挙げることができず、ノースカロライナ大学戦に次いで敵地でまたも大敗を喫してしまいました。
  ここにきて、イリノイ大学は昨シーズンのビックテンカンファレンストーナメント最優秀選手 ブライアン・クック(現NBA ロサンゼルス・レイカーズ)が抜けた穴を大きく感じています。それと同時に、中心選手であるディー・ブラウンとデロン・ウィリアムズの不調が大きくクローズアップされることになってしまいました。この2人の活躍に負うところが非常に大きいイリノイ大学にとってこの敗戦は、他の控えガードが実力をつけ得点源となることやインサイドを守る選手の成長が大きな課題なってきました。

  ■ アリゾナ大学 − テキサス大学
 1Q2QTOTAL
 (6) アリゾナ375491
 (9) テキサス364783

  2校ともトップ8にランキングされ、お互い無敗という強豪同士の対戦となり注目を集めました。
  西部のチームらしく、両チームとも非常にテンポが速いバスケットを展開させました。前半はその対戦にふさわしいシーソーゲームでした。
  アリゾナ大学が期待の1年生G ムスタファ・シャクールや、今シーズンに入ってから中心選手として活躍が目覚しいハッサン・アダムスがファストブレイクからのダンクを決めて会場を沸かせれば、お返しと言わんばかりにテキサス大学もリック・バーンズのチームらしくインサイドのリバウンド争いを支配して確実にシュートを決め、見る側にとっても非常に白熱した面白いゲームとなりました。
  アリゾナ大学 37、テキサス大学 36で折り返した後半最初に試合が動きました。ここで主導権を握ったのはアリゾナ大学でした。前半は9本中2本しか決まらなかった3ポイントが、後半は9本中6本と驚異的なまでにロングシュートが決まり、テキサス大学を一気に突き放しました。テキサス大学もインサイドで負けじと踏ん張りを見せましたが、アリゾナ大学はリバウンドを取ったらすぐに相手陣に向かって走り、テキサス大学が体勢を立て直す前に速攻を決めてしまうなど、テキサス大学が得意とするスローテンポの試合展開を許しませんでした。この点で、アリゾナ大学のほうが一枚上手だったといえるでしょう。
  結局、試合はアリゾナ大学が勝利をおさめ、テキサス大学は今シーズン初の黒星を喫してしまいました。中心選手であるブランドン・ムートンが10得点、ジェームズ・トーマスが8得点に終わってしまったことがテキサス大学の直接の敗因でしょう。一方、アリゾナ大学はハッサン・アダムズが自己最高となる30得点を決め、随所にいい活躍を見せたアンドレ・イグアダラが13得点、13リバウンド、10アシストとトリプルダブルを決め、先発選手全員が2桁得点をするなど、今シーズンの強さを見せつける試合となりました。

  
取材: おぐらめぐみ