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| September 13, 2003 |
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 オハイオ州立大学 RB モーリス・クラレット
 オハイオ州立大学 RB モーリス・クラレット
彼がこの笑顔をフィールドで見せるのはいつ?
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モーリス・クラレット 復帰は2004シーズン以降
“オハイオ州立大学のスター RB モーリス・クラレットがフィールドに戻るのはいつか?”
この2ヶ月間、この話題が全米スポーツのトップニュースとなっています。毎日、スポーツニュース、新聞などすべてのメディアが、ころころかわるクラレットの立場について最新の状況を伝えています。
昨シーズン、全米チャンピオンになったオハイオ州立大学のスター選手であったモーリス・クラレットは、ビッグテンカンファレンス・プレシーズン最優秀選手に選ばれました。また、多くの人は、今シーズンのハイズマン賞候補とみていました。
ところが、今、最も問題になっているのは、クラレットがどの賞を受賞するのかではなく、オハイオ州立大学でプレイするのはいつになるのかということです。
クラレットは、オハイオ州立大学のキャンパスに足を踏み入れてからずっとメディアに注目されつづけてきています。
USA Today による高校生最優秀オフェンス選手賞を受賞したクラレットは、12月に高校を卒業して、すぐにオハイオ州立大学に入学しました。そのため、新人は秋季トレーニングからチームに合流するのが普通ですが、クラレットは秋を待たずに春季トレーニングからチーム練習に参加することができました。その後、昨シーズン開幕前に先発の座を確保し、1,237ヤードを走り、18TDを決めるという、新人としては信じられないような活躍をみせました。これが、オハイオ州立大学の14連勝に大きく貢献したことは間違いありません。
この春、オハイオ州立大学の Teaching Assistant (学生助手)はニューヨーク・タイムズにある投書をしました。それは、彼女が担当したアフリカ系アメリカン人研究の学期末試験の途中で、クラレットが途中退室したというものでした。その後、クラレットは特別に口頭試験を受け、その講義の単位を取得しています。
その助手は、クラレットがフットボールのスター選手だったから、特別扱いされたと主張しました。しかし、この講義の担当教授は、これが特別扱いではない、他の学生も口述試験を受けていると述べています。
この記事が発表されて以降、クラレットが特別扱いを受けたのかどうかをはっきりさせるため、特別調査を行っています。
それから、今度は、春も終わりかけた頃のことです。
クラレットは地元の自動車販売店からローンをして借りた車を運転していました。彼は、その車が壊され、車から 5,000ドル以上のものが盗まれたと警察に報告しました。あとになって、5,000ドル以上というのは過大報告であることを認めました。
これがきっかけとなり、なぜクラレットが自動車ローンを組んでいるのか、またなぜ過度の盗難報告をしたのかについて、NCAAが調査をはじめました。
クラレットが学業問題での調査と、将来性のあるスター選手だという理由で何か特別な援助を得ていたのではないかとういことに関するNCAAの調査を受けているため、オハイオ州立大学は秋季トレーニング前に、クラレットをチーム練習に合流させないことを決めました。
その出場停止により、今度は、それがどれぐらい続くのか、クラレットはどうするのか、といったことに大きな関心が集まっています。
当初、大学は、NCAAの規則違反に対する処分として “複数試合への出場停止”とすることを発表しました。その後、チーム練習に合流することは認めるが、最低3試合の出場停止とすることを発表しました。
先週行われたワシントン大学戦前の練習では、スカウトチーム(相手チームの選手を真似た練習用のチーム)のランニングバックとしてプレイし、試合当日もタオルを振りながらチームを応援していました。
今週、オハイオ州立大学ヘッドコーチ ジム・トレッセルは記者会見で次のように発表しました。その発表には驚かされました。
「クラレットの出場停止はかなり大きな問題になるであろうと考えている。時間もかかるだろう。」
「わたしは他のコーチと話し合い、今後、クラレットをチーム練習に参加させないことにしました。」
オハイオ州立大学体育部長 アンディ・ガイガーは、「現時点で、クラレットが何試合に出場できるかは分からない。」と言っています。
クラレット問題に関して、オハイオ州立大学の対応は先週から急転しました。
ジム・トレッセルは、大学の決定を聞いたクラレットの様子を尋ねられ、「彼は落ち込んでいました。しかし、今はこうするしかありません。」
クラレットがいつ復帰できるのかという問題は、彼は復帰できるのかという問題へとかわりました。この問題への答えは、NCAA、オハイオ州立大学がクラレットをどのぐらいの期間出場停止とするのかによって決まってくるでしょう。
クラレットはNFL 規則にあるドラフト資格をかえるために何かをするべきではないか、という大きな論が起こっています。現在、NFL は高校卒業後3年を経なければ、ドラフト資格を得ることはできないとしています。この規則では、クラレットは2005年ドラフトまでその資格がないことになります。
NBAの場合にアメリカ合衆国最高裁判所が下した判断は、いかなるスポーツリーグも年齢によってドラフト資格を制限してはならないというものでした。この判決があって、NCAAバスケットボール全米チャンピオン シラキュース大学の中心選手だった1年生のカーメロ・アンソニーは大学で1シーズンプレイしただけで、NBAにドラフト(デンバー・ナゲッツ 全体第3位指名)され、プロ選手となることができました。その一方で、まったく同じ状況、NCAAフットボール全米チャンピオン オハイオ州立大学の中心選手だった1年生のモーリス・クラレットは、大学で1シーズンはプレイしましたが、まだプロになることはできません。
NFL は、高校卒業後3年がたたなければドラフト資格を手にすることはできない、という立場を明確に示しています。もし、モーリス・クラレットがこの規則に対して裁判を起こせば、彼は裁判に勝ち、最終的にはNFL 選手になることは認められるだろうと誰もが思っています。
クラレットにとっての問題は、NFL 規則と戦うためには、長い年月と莫大な費用をかけてNFL と裁判をしなければならないということです。おそらく、この裁判は2年以上の歳月を要することになるでしょう。
クラレットは、NFL でプレイするランニングバックの平均的なキャリアが平均で3年しかないことを分かっています。また、練習も試合もしなければ、自分のもっている技術や才能がどんどん落ちていってしまうことも分かっています。
9月10日にオハイオ州立大学はNCAA規則に違反したとしてモーリス・クラレットの2003シーズン出場停止を決めました。
クラレットは奨学金選手であることにかわりはありませんが、チーム練習に参加することはできません。また、不法に受け取った利益を償うために、チャリティーにそれ相当の寄付をする必要があります。
クラレットがきちんと学業成績を残し、チャリティーに寄付をし、NCAAと大学の規則を守る意思をみせれば、2004シーズンにはオハイオ州立大学の選手としてチームに復帰できるかもしれません。
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